心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは
大変危険で生命の危機を感じるような、衝撃的な出来事(トラウマ)を、直接的または間接的に体験した後、過度のストレスを感じ、数週から数か月経ってもその時の体験を思い出したり、夢に見たりして、心理的苦痛が続く状態です。
下記のチェックリストに2つ以上当てはまる方、症状がすぐれない方はお気軽にご相談ください。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の原因
PTSDには戦争、災害、虐待、事故、暴力などのトラウマとなった衝撃的な出来事が関与していますが、これらの出来事は当事者の生命に脅威をもたらすため、ストレスから海馬の萎縮や偏桃体の機能活性化、脳にトラウマの記憶の神経回路が構築されるなど、脳と心に深い傷を残します。
これらがPTSDの症状の一因と考えられています。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状
PTSDの症状には、
- トラウマの再体験(フラッシュバック)
- 悪夢
- 回避行動
- 過度の緊張や興奮
- 集中力の低下
などがあります。また、睡眠障害、怒りやイライラ、自己否定的な考え、社会的な隔離などが見られる場合もあります。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療方法
PTSDの治療には、心理療法が効果的です。
認知行動療法やEMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)などがよく使用されます。
また、薬物療法も症状の軽減に役立つ場合があります。
サポートグループへの参加や身体的な健康のケアも重要です。治療の目標は、トラウマによる苦痛を和らげ、日常生活における機能と幸福感を回復することです。