過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは

過敏性腸症候群は、腸に炎症や潰瘍といった器質的な異常がないにもかかわらず、腸の運動や感覚に異常が生じる慢性的な疾患です。

精神的なストレスや自律神経のバランスの乱れが誘因となって、消化管の機能が異常をきたし、腸の運動が過敏になることでお腹の痛みや張り、下痢や便秘など排便に関する症状が引き起こされます。

下記のチェックリストに3つ以上当てはまる方、症状がすぐれない方はお気軽にご相談ください。

チェックリスト 回答
頻繁に腹痛や腹部の不快感がある
腹痛は解消されたり変化したりすることがある
下痢と便秘が交互に現れる
便秘や下痢のパターンが数週間から数ヶ月で変化することがある
腹部でガスが過剰に産生され、腹部膨満感で不快に感じる
ガスの過剰な産生や排出が起こることがある
排便時に腹痛や不快感がある
便秘の場合、排便が難しく苦痛を伴うことがある
特定の食品や食事内容が症状を悪化させることがある
ストレスや緊張が誘因となって症状が出ることがある

結果

過敏性腸症候群の原因

過敏性腸症候群の原因は、明確にはわかっていませんが、発症の一因として腸脳相関の影響は大きいと思われます。
人間の腸と脳はお互いに密接に関係していて、影響を及ぼし合っています(腸脳相関)が、ストレスによって不安が生じると、交感神経が優位となって腸の消化機能が低下し、腸内フローラ(腸内細菌の生態系)のバランスが崩れて悪玉菌が増え、便秘や下痢を引き起こすといわれています。
また、脳がストレスを感じると腸の収縮運動に異常が生じてガスの排出が滞り、お腹が脹れたり、痛みを感じたりします。また、腸の神経制御や炎症反応の異常が関与している可能性もあります。
ストレスや食事内容の変化(消火によくない食べ物を多く摂取するなど)なども一因と考えられています。

過敏性腸症候群の症状

過敏性腸症候群の症状には腹痛や腹部不快感、腹部膨満感、便通の異常が含まれます。

下痢型

水様便や泥状便とともに腹部の違和感、張り、残便感などの症状に加えて、抑うつ感、不安感、頭痛、頭重感、めまい、不眠などの精神症状も起こります

便秘型

繰り返す便秘によって、腹痛や腹部の不快感を繰り返します

混合型

便秘と下痢を高頻度に繰り返します

分類不能型

過敏性腸症候群の治療方法

過敏性腸症候群の治療は主に、食事療法、規則的な生活リズムを作る、ストレス管理、適切な運動などが効果的です。
薬物療法として、腸内の内容物を調整するお薬や腸管の蠕動運動を調整するお薬、下剤などが使用されます。
精神症状については、抗うつ薬や抗不安薬などが症状の緩和に役立つ場合があります。