思春期妄想症とは
思春期妄想症は、主に自身の身体に関して、自身の体臭や容姿が醜いために、周囲の人々に不快感を与え、嫌われたり避けられたりしているという妄想を持つ状態です。
下記のチェックリストに2つ以上当てはまる方、症状がすぐれない方はお気軽にご相談ください。
思春期妄想症の原因
具体的な原因は明確ではありませんが、
- 小心で負けん気
- 引っ込み思案で強情
- 協力性と無力性の二面的矛盾構造
といった病前性格が知られており、ストレスや環境的因子などが関与しているのではないかと考えられています。
思春期妄想症の症状
下記の症状がよくみられます。
- 自己臭や自己の視線など、何らかの身体的異常のために、他人に不快感を与えているという妄想的確信を持っている
- そのために人から嫌がられる、避けられるという関係妄想(忌避妄想)があり、それに伴う自責感がある
- 症状は状況依存的で、他者のいる所でしかおこらない
- 治療意欲はあるが、自分の異常を身体的問題ととらえていて、身体の治療を望む
- 人格の崩れは認めない
これらの症状により、人目を避けて行動したり、大勢の人がいる中に入れなくてバスや電車をやり過ごしたりと、日常生活や学生生活に著しい支障をきたします。
症状のことが頭の大部分を占めていて、学業に身が入らなかったり、普段の生活を楽しめなかったりします。
思春期妄想症の治療方法
治療法に心理的介入が重要です。
場合によっては薬物療法が症状の軽減に寄与することもあります。
症状を理解して、対人関係の改善を目指し、日々の暮らしを楽しめるようになることが目標です。