パーソナリティ障害

パーソナリティ障害とは

パーソナリティ障害は、当事者の持続的なパーソナリティ特性や行動が、他者との対人関係に支障をきたし、人付き合いに問題が生じてしまう特徴があります。

個人の思考や感情、行動のスタイルが一貫して独特なパターンを持ち、時に融通がきかず、他者との関係を築く上で問題となることがあります。
そのため、当事者本人も、周囲の人々も苦悩している場合があります。

下記のチェックリストに3つ以上当てはまる方、症状がすぐれない方はお気軽にご相談ください。

チェックリスト 回答
自分自身や他人との関係に問題があると感じる
自分の価値観や信念がしばしば変わることがある
感情のコントロールが難しく、急激な感情の変動がある
他人とのコミュニケーションに難しさを感じることがある
対人関係で不安や不信感を持つことが多い
定まった目標や計画を持つのが難しく、目標の変更が頻繁にある
自分自身や他人を非常に理想化したり、非常に否定的に見たりする
自己評価が不安定で、自分自身についての一貫したイメージを持てないことがある
行動や思考のパターンが他人には奇異に感じられて、容認されない

結果

パーソナリティ障害の原因

パーソナリティ障害の原因は複数考えられ、遺伝的要因、早期の環境要因(例:子供時代の虐待や乱用、不安定な家庭環境など)、個人の生物学的要因、またはこれらの要素の複合が関与している可能性があります。
また、人間関係の困難や社会的なストレスもパーソナリティ障害の発症に関与することがあります。

パーソナリティ障害の症状

異なるパーソナリティ障害には、それぞれ特徴的な症状がありますが、一般的に以下の特徴があげられます。

  • 他人に無関心で、不信感と猜疑心が強く、思考や行動が風変りにみえる
  • 言動が演技的、感情的にみえ、移り気なところがある
  • 自分の都合を優先してしまうため、他者が振り回される形となり、トラブルが生じがちである
  • 不安や恐れが強く、他者に服従、依存したり、対人関係を回避してしまう傾向がある

上記特徴により、不安定な人間関係、自己認識のゆがみ、衝動的な行動、自傷行為や自殺念慮などがみられることがあります。

パーソナリティ障害の治療方法

パーソナリティ障害の治療は、個々の症状や機能的な困難に基づいてカスタマイズされます。
通常、心理療法が主要な治療法となりますが、具体的には、認知行動療法や特定の心理療法、対人関係のスキルトレーニングなどが行われます。
また、必要に応じて薬物療法も使用されることがありますが、薬物療法は対症療法となります。
集団療法やサポートネットワークへの参加も有用です。個人によって治療方法は異なりますので、専門の医師や臨床心理士と相談しながら最適な治療計画を立てる必要があります。